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OpenBlockS

OpenBlockSのメモ

ファームウェアの更新(BOOTP+TFTP)

これは,ファームウェアの更新等が失敗して起動できなくなった場合でも,更新できる方法です.

WindowsではBOOTPサーバが皆無なので,Linux(Ubuntu)上で行います.

インストール

  1. Synapticで,BOOTPサーバ「bootpd」をインストールする.
  2. 同様に,TFTPサーバ「atftpd」をインストールする.

ファームイメージの設置

  1. 例として,「/home/obs/boot」に入れるとする.
  2. OpenBlockS 技術情報より「OpenBlockS266/128/16R 用」のファームウェアをダウンロードする.IPv4版で良い.
  3. ファイル名は「zImage.initrd.treeboot-product」として,「/home/obs/boot」に保存する.
注意
ファームウェアの種類は標準版をダウンロードした方がよい.「0.4-RELEASE-20080728」のコマンド強化版を入れたところ,起動できなくなった.

BOOTPの設定

  1. /etc/bootptabを開く.
  2. OpenBlockS PukiWikiを参照し,下記のように書き換える.
.default:\
       :hd=/home/obs/boot:\
       :ds=192.168.10.1:\
       :sm=255.255.255.0:\
       :sa=192.168.10.155:\
       :gw=192.168.10.254:\
       :to=+32400:

obss:\
       :ht=ether:\
       :ha=000A85038A05:\
       :ip=192.168.10.174:\
       :bf=zImage.initrd.treeboot-product:\
       :bs=auto:\
       :tc=.default:
  • haはOpenBlockSのEther0のMACアドレスを入力する.MACアドレスは本体の裏面に記述されている.
  • hdにはファームイメージを保存した場所を指定する.

PC側のIPアドレスの設定

  • bootptabで設定した,sa(=IPアドレス),sm(=サブネットマスク),gw(=ゲートウェイ)をPC側に設定する.

arpの設定

  1. OpenBlocks側のアドレスはbootptabにより下記のように設定されている.
  2. 次のコマンドを実行する.
sudo /usr/sbin/arp -s 192.168.10.174 00:0A:85:03:8A:05

BOOTPの起動

  • inetでの起動は難しいので,次のコマンドを実行しスタンドアロンで立ち上げる.
sudo /usr/sbin/bootpd -d4

TFTPの起動

  • BOOTPと同様にinetだとうまくいかないので,次のコマンドを実行しスタンドアロンで立ち上げる.
sudo atftpd --daemon /home/obs/boot

上記のように,bootptabで設定したイメージファイルの保存している場所を入力する必要がある.

TFTPをインストールした際に,デフォルトでinetd経由で立ち上がるように設定されている場合がある.その場合は,/etc/inetd.confを開き,下記のようにtftpの行の先頭を#でコメントアウトする.

#tftp           dgram   udp     wait    nobody /usr/sbin/tcpd /usr/sbin/in.tftpd --tftpd-timeout 300 --retry-timeout 5     --mcast-port 1758 --mcast-addr 239.239.239.0-255 --mcast-ttl 1 --maxthread 100 --verbose=5  /tftpboot
#bootps         dgram   udp     wait    root    /usr/sbin/bootpd        bootpd -i -t 120

OpenBlockS側の設定

  • PCとOpenBlockSとはクロスケーブルを用いて接続する.RS232Cも接続しておくと,進捗状況を把握することができてよい.
    • Linux上でシリアルコンソールを開くには,下記のようなコマンドを用いる.(接続先がUSB0の場合)
screen /dev/ttyUSB0
  • OpenBlockSを分解し,CFボードまたは2.5インチHDDを取り外す.
  • DIPスイッチを,ピンセットの先等を用いて下記のように変更する.
DIP 1 | 2   =>   1 | 2   (PIN番号)
    0 | 0        0 | 1   (0:OFF | 1 : ON)
  • 本体を開けた状態で,電源を入れる.OpenblockS本体のランプの意味は下記の通りである.
LED1が点滅…データのダウンロード中
LED2が点滅…ダウンロードしたデータをFLASHに書き込み中
LED4が点滅…ファームウェアアップデート正常完了
  • LED4が点滅し,ファームウェアのアップロードが完了したら,DIPスイッチ,CFボード等を元に戻す.